Living In The City

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Amazing U.S!!! 西でも東でもないアメリカを旅してきた。〜 ④ Taos, Santa Fe, New Mexico 編 〜

Mile High City デンバーの次は、ニューメキシコ州のサンタフェへ。
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ここへ来たのは、子供の頃、父の出張土産の影響か、その色使いとかが好きだったインディアン・アートとか、その文化をもっと知りたくて。・・・というのと、誕生石のターコイズのアクセサリーでお気に入りのひとつを見つけたくて。。

でも実は、ターコイズは、ニューメキシコよりも、アリゾナやネバダのほうが採掘量は多かったり、父がよく行っていたのも、実はアリゾナだった疑惑もでたり、、まぁ、そんな勘違いもこの土地との運命的な出会いってことで♪~(´ε` )
 
ここのインディアン・ジュエリーは、近くの州で採れた石を、彼らのプエブロ(インディアンの部落)毎の伝統のデザインで加工しているもの。ターコイズは、採掘場所によって石の色や柄が全然違って、ニューメキシコのものはどちらかと言うと、グリーン系で一色よりマーブルが多いみたい。ただ、某ティファニーがブランドカラーにしたのはニューメキシコ州の採掘場から採れたターコイズが元だとか。
 
こんなMAPが色々なお店に置いてありました。ボルダーのお店にも。
 
他、ニューメキシコ州で採れる石で代表的なのは、オニキス。この石も昔から好きな石のひとつ。でも、これが瑪瑙だと知ったのはつい最近 :P
 
サンタフェ市内へは、最寄りのサンタフェ空港はあるものの、便数が少ないので、アルバカーキ経由で入りました。ただ、アルバカーキサンタフェ市内までは車で1時間くらいで、シャトルの数も1時間に1本とか、結構不便(´;ω;`) 何と言っても、あの Super Shuttle がない・・・!という驚愕の事実。
 
ちなみに、Uberはこんな感じでした。
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サンタフェでは、Airbnbではなくて、こちらの『Inn of the Governors』に。昔の総督府の建物だとか。プール付き♪
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空港からの道中、ほとんどの建物が土壁で古いかわいらしい建物だったので、ホテルの建物を目の前にしても、感動はすでに薄れた感はあったけど、部屋の中のインテリアがすごく可愛くて、再度、テンションあがりました⤴٩(♡ε♡ )۶(単純
 
荷物はそのままに、とりあえずの腹ごしらえ。@Thunderbird Bar & Gril 
デンバーで一滴も飲めなかったビール付きで(•ө•)♡
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翌日は、日本から予約しておいたタオスへの1日ツアー。貸し切りです・・・。
英語のツアーもちょうど良いのが見つからず、事故の多いNMで初めての海外レンタカーはリスクが大きいので、日本語ツアーのサンタフェ・オアシスさんのプランを。
 
ガイドは、真っ黒に日焼けした顔でニコニコと笑う、竹中直人風の臼井さん。
この土地もアジア人を見かけなくて、この臼井さんが最初で最後だった気が。聞いたら、サンタフェ界隈へ来る日本人は少なくて、米国駐在の方々が、他の名所を見尽くして最後に来るらしいです ^^;
 
臼井さん(同郷・・!)の運転で、砂漠の中の一本道を進みます。

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ところどころで生い茂る植物のこととか、気候や現地の生活のこととか、世間話もしつつ、色々お話してくださって、途中で撮影用に止まってくださったり、まさに自由気ままなぶらり旅でした。
 
実は、サンタフェからロッキー山脈に沿って走った先のタオス付近は、デンバーよりも高地なのだとか。Mile High Cityとか謳っているデンバーって。。そして、デンバーからのOne Day Tripで行ったコロラド・スプリングスも車で行けるらしいといぅ。。
 
最初のストップは、奇跡の砂が湧き出ているという『チマヨ教会』。
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この教会、今まで行ったことのある教会の中で、一番、ゾクゾクっときました。なんというか、本当に、ゾクゾクっと。扉をあけて中に一歩入った瞬間に。物凄く神聖な空気を感じて、思わず深呼吸しました。
 
ここは、未だに、毎年多くの信者がやってきて、中には、十字架を背負って歩いてやってくる人もいるのだとか。臼井さんが「僕の説明なんかより、実際に入ってご自身で感じとってきてください」と仰った理由がわかったきがしました。
 
次は、トイレ休憩を兼ねて、チマヨ織りの老舗『Ortega's Weaving Shop』へ。お店の奥には今も使われているという機織り機が置いてあって、自由に見学ができました。

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実は、店内の壁にかけてあったラグがすっごく素敵で、欲しい!💕って思ったのですが、$600… 1ケタ間違えてませんか?といぅ。流石に諦めて、棚にたくさん積み重ねられていた中から、少し小さめのシンプルなデザインのラグを2枚購入。一番小さな織物を買って、バッグに加工したりする方もいるそうです。ベスト?(チョッキ?✨)も勧められたけど、、流石に東京では・・と🙇
 
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もうねっ、いちいち、細かいところが素敵✨
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周辺も(*˘︶˘*).。.:*♡ 日焼けのこととか、もぉ〜どうでもよいっ♪
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ニューメキシコの建物は、日本の漆喰と同様で、木の枠に、わらを混ぜた土壁で、水に弱いので、雨樋は壁からなるべく離れたところまで伸びていて、壁は、毎年、塗替えをするそうです。
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途中、時間に余裕があったので、予定にはなかったタオスのダウンタウンで15分ほど時間をもらってお店を物色。前日歩いたSanta Feのダウンタウンを小さくした感じでした。
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いよいよ、本日の目玉!未だに電気も水道も通っていないというインディアンの村、『タオス・プエブロ』へ。
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建物の中は、本当に洞穴の中のように薄暗く、各お店のインディアンの方々による手作りのジュエリーの他、焼き物、ストーリーテラー、かまどで焼かれたピザのようなパンなどが売られていました。お店の奥に工房があってそこで作業されている方もいました。基本的に自分で作ったものを売っているので、石の産地とか、デザインとか、商品の説明がしっかりしてます。そして、ビックリするくらい商売っけが一切ない・・!
 
臼井さんがしきりに「ここの人たちは気難しそうな顔してるけど、話しかけたら喜んで話してくれるよ」っていうけど、なかなか話かけられずにいたら、昔は監視小屋か何かだったのではないかと思われる、こちらのお店のお姉さんに話かけてくださいました。
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しかし、、、色々なお話が出るわ出るわ、なかなか止まらない😅
ほとんどお姉さんがひとりで、30分くらい話し続けていました。もちろん、クーラーも扇風機もない部屋の中で、立ちっぱなし・・!
 
記憶にあるものだけ要約すると、、
  • プエブロは認知されているだけで数十だが、実はもっとたくさんあり、各プエブロで言語や行事が異なる。
  • 今の若者達は、プエブロ外の人との結婚だったり、部族の言葉によるリアルのコミュニケーションよりも、モバイルという文明の力によって、万人が話す英語による手軽で楽しいコミュニケーションに興味が向いてしまうことで、余計に、部族の言葉を学ぶ機会を失っている。
  • 先週亡くなったばかりのお姉さんのおじいさんは、その言語が話せた残り少ない人物だった。今では、家族の中でも、聞くことだけでもできる人は僅か。子孫である若い人達に継承されていない今、年々、話せる人が減り続けている。
  • お姉さん世代(30代後半?)でも、行事になると、なんだかんだと理由をつけて、参加者が減っていたりなどする。言葉だけでなく、行事すらも維持するのが大変になってきている。
  • えとせとら・・・。
日本でも、どこの国、どこの土地でも、起きている文化継承の問題。
先祖代々の伝統は守り続けられなければいけないのか?
そんな簡単なものではないことはわかるけれど、ご先祖さまのためなのか、継承することで未来に何が得られるのか、若者達の動機付けになるようなリーズナブルな解はないのか・・。一見、そんな風に見えない今どきな感じのお姉さんの、力強くて熱い語りに、ウーン・・とやるせない気持ちになり、伝統と文化が守り続けられることを願いたくなって、このお店でピアスを2つ、他のお店でポッタリーを1つ、ほんの気持ちばかりの散財をしたのでした。
 
お姉さんにお礼を言ってお別れしたら、気を取り直して、敷地内を再び散策。

お店の前には景色にマッチしたうっとりするアートも飾られていたりして。
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敷地内には、現役のピザのようなものを焼くためのかまどや、小川も通っていて、何かを捕獲中の少年もいました。
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これは教会の跡。周りの十字架は、お墓です。墓石は政府に言えばもらえる米軍兵士の方のものなのだとか。
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別の場所では、現在の教会が修復作業中でした。「こんな熱くなる前にやってしまえばいいのに・・」って臼井さん^^;
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最後は、リオグランデ河に架かる渓谷橋へ。
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歩いて橋の中央へ向かう途中、チマヨ教会で、写真を撮ってあげた素敵なご夫婦と遭遇。道の逆側にいたので、何言ってるのかわからなかったけど、笑顔でご挨拶。この旦那さんに撮ってもらった写真、後からみたらすごく良くとれてて、幸せをおすそ分けしてもらった気分♪
 
こちら、橋を150mくらい?進んだあたり。呆然としちゃいましたね。何もないし。ただただまっすぐだし。思わず、臼井さんに「どこまで歩けばいいんですか?」って言いそうになりました^^;
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でも、時々通るバカでっかいトレーラーさん、思わず手すりを掴んでしまうほど大きく橋を揺らすのです。。いえす、ここはアメリカ。
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一応、お見せしておきますね。橋から顔を出すとこんな眺望。
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ね?素敵でしょ?😜
実際はもっと素晴らしいです✨💣✨
 
ちなみに、橋の上の展望スポットみたいなところには、南京錠がいっぱいぶら下がっています。自殺のスポット・・・😱?と、この時は思ったけど、調べたら「Love Padlocks」といって、橋などに恋人たちが永遠の愛の象徴としてかける儀式のようです。。ふぅっ
 
こんなところでガス欠とかパンクとか絶対勘弁ですね。。沖縄もこういう場所あるけど、いつか海に辿り着く。でも、ここは大陸。。
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帰りは、来た道とは違う、河の逆側を走る感じで。意外と高地に来ていて、帰り道は、いろは坂なんて目じゃないっていうくらいの坂道&砂利道を。
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途中、サマースクール的なものか、ボートで下ってくる子どもたちを見かけました。
こっちは、もう夏休み中で、8月に学校が始まるそうです。
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帰りは、ホテルから徒歩圏内のおすすめのお店とかスポットも、教えてくれて。

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最後は、アメリカ流にハグしてお別れを。マンツーの1day tourのガイドなんて、初めてだったのでドキドキしましたが、グループと違って色々聞けたし、時間も余裕があって、十分満喫!
 
いやぁ、みんな、あったかくて、この土地、住んでもいいかなって思ってしまう旅でした(≧∇≦)b
 
夜は、おすすめされた『Santa Fe Bite』のグリーンチリチーズバーガー with Beer 💕
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※連日バーガー食べてて、バーガーフィードみたいになっているけど、気のせいです。たぶん。(*´∀`*)
 
 
━ 最後にちょこっと豆知識 (-ω☆)
  • 車のナンバーにNew Mexco USAという風に「USA」と文字があるのは、ニューメキシコ州のナンバーのみ。それだけ、北米の州だと認識されていない?
  • 砂漠の中のほうも、道路の脇も、電柱は全て木製。
  • 水源の利用はかなり限定されていて、また、費用もかかるので、広大な敷地があっても農地として使用されているのは僅かだそう🌵
  • タオス・プエブロの中は、電気も水も通ってないので、そこで営業しているお店のネイティブの方々は、トイレに行きたくなったら、車でダッシュ!😳
  • こっちの人は兎に角、車から降りないので、まるでガソリンスタンドのような感じで、ドライブスルーの注文ブースがいくつかあって、別の場所には、駐車してそこで食べれるようになっているお店が多い。
  • サンタフェ市内より、プエブロのお店のほうが品物の種類は豊富。
  • サンタフェは、昔からお金持ちが各地の芸術家の卵達を集めてきているので、そのせいか、ご高齢の方が多かったように思います。
 
ちなみに、サンタフェやタオスについてのガイドブックは、ほとんどなくて、こちらの本とネットで下調べしました。
Frommer's EasyGuide to Santa Fe, Taos and Albuquerque (Easy Guides)

Frommer's EasyGuide to Santa Fe, Taos and Albuquerque (Easy Guides)

 
 
次は、サンタフェダウンタウンを歩くよ♪ (≧∇≦)/